消費税インボイス制度とは⑤【事前準備】
今回は令和5年10月から開始される消費税インボイス制度に備えて今何を準備すべきかを確認していきます。
1.売手の視点
(1) 登録申請
原則として令和5年3月31日までに申請をすれば、インボイス制度の開始日からインボイス発行事業者になります。
(2) インボイスの決定
何をインボイスとするのか。単一の書類なのか。複数の書類を組み合わせてインボイスとするのか。決定する必要があります。
(3) レジや社内システムの改修
ご利用のシステムのベンダーにご確認ください。自社でシステムを組んでいる場合は自社での対応が必要です。
(4) 取引先に登録番号の連絡
継続的に取引を行う取引先に対して周知や確認が必要です。
2.買手の視点
(1) インボイスの保存方法の決定
どのような方法(1つの書類or複数の書類or紙orデータ)でインボイスを受取るかによって、それぞれどのように保存するか検討が必要です。
(2) 社内システムの改修
ご利用のシステムのベンダーにご確認ください。自社でシステムを組んでいる場合は自社での対応が必要です。
(3) 取引先の登録番号とインボイス受領方法の確認
仕入先の登録番号の確認、コミュニケーションが必要です。
なお、免税事業者からの仕入れについては、買手の費用の増加につながります。これに対して、継続して取引を行う仕入先と価格等について交渉等が必要になってきます。